TRADITION for TOMORROW

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開催概要

名称KYOTO CRAFTS and DESIGN COMPETITION 「TRADITION for TOMORROW 2024-2025」
開催主旨「TRADITION for TOMORROW」は伝統文化を未来に繋いでいくことを目的とし、京都府にゆかりのある、伝統工芸の作家、職人、従事者を対象にした「一般部門」と、全国の芸術系大学生・専門学校生を対象にした「学生部門」を設け実施する作品コンペです。
日本の伝統的な工芸素材・技法を明日へ繋げるような新しい作品・製品制作を顕彰して、さらに販売や異分野とのマッチングに道筋をつけることで、その活動を支援しようとするものです。
伝統的な素材・技法は、保存するだけでなく、それを活用してこそ未来へ継承することができます。本コンペティションは、伝統を明日へ繋げる斬新な試みをお待ちしています。
応募期間2024年9月1日(日)~2024年11月30日(土)
作品提出2025年1月27日(月)~1月31日(金) 京都伝統産業ミュージアム
審査会2025年2月12日(水) 京都伝統産業ミュージアム
作品展示2025年2月13日(木)~3月23日(日) 京都伝統産業ミュージアム
審査結果発表・授賞式・交流会2025年3月20日 (木祝 ) 京都モダンテラス
賞金グランプリ(一般部門) 100万円
学生部門賞 30万円
オーディエンス賞 10万円
審査員特別賞 5万円
社長賞 5万円
応募総数160点(一般部門 100点、学生部門 60点)
審査結果入選 86点、入賞11点
主催・事務局京都伝統産業ミュージアム(株式会社京都産業振興センター)
共催公益財団法人京都伝統産業交流センター
後援京都新聞、KBS京都
協力京都府、京都市、京都・大学ミュージアム連

受賞作品

グランプリ:「ボンボウニエール」 株式会社表望堂 島本 恵未 さん

グランプリ:「ボンボウニエール」 株式会社表望堂 島本 恵未 さん

フランスで小さなお菓子を入れるボンボニエールとウニを組み合わせた”ボンボウニエール”。ウニの殻を漆で強化し、蓋を誂え容器に仕立てました。お菓子入れや一客一亭の茶器、小さな宝箱にもなる可愛い器です。茶道には見立てという文化があります。桜を雪、紅葉を錦に例えるように、用途の違うものや捨てられるものを茶道具に見立てます。美しい自然物の形を留める事も漆の仕事の一つ、道具として生まれ変わった姿を愛でて頂ければと思います。

・工芸分野:京漆芸
・使用素材:ウニの殻、漆、麻布、木、金箔

学生部門賞:「御神木皮の御朱印帳」 京都工芸繊維大学大学院 粟竹 知佳 さん

学生部門賞:「御神木皮の御朱印帳」 京都工芸繊維大学大学院 粟竹 知佳 さん

京唐紙の技法や質感を残しながら現代のデジタル手法を取り入れることで、日常のプロダクトに昇華する新たな可能性を模索しています。この作品は江戸時代から続く御朱印帳と御神木に着目し、京都の神社を回り御神木の表皮を撮影した後、2Dのデータに変換し、レーザー彫刻で版木を作成しました。表紙にはそれぞれ色紙を使って雲母引(きらびき)をすることで、淡くなった色紙が上品に光を反射し神聖な印象を与えています。

・工芸分野:唐紙
・使用素材:紙

オーディエンス賞:「Bombyx Coat」 N’s 1182 前田 雄亮 さん

オーディエンス賞は 2月13日~28日の投票期間中に、作品展来場者の一般投票で選ばれた賞です。888票の有効投票のうち本作品は最多の50票を獲得し、オーディエンス賞に選定されました。

オーディエンス賞:「Bombyx Coat」 N’s 1182 前田 雄亮 さん

西陣織を使用した和洋折衷のコート。平安時代の装束からインスピレーションを受け日本の伝統衣服にある受け継がれてきたデザイン性と現代生活のデザインを混在させることで伝統工芸ならではのデザインを創造しています。作品名のBombyxには、カイコ科の真のカイコまたは桑のカイコの属という意味があります。絹を使用した西陣織は長い歴史を経て現在の伝統工芸となりました。多くの職人たちが技術を磨き上げた絹織物製品の最高傑作であるといった意味を込めてこの作品名となりました。用の美を追求した伝統工芸ブランドN’s 1182の「本物の価値の再定義」であるコンセプトに沿った製品になっています。

・工芸分野:西陣織
・使用素材:西陣織帯地、黒紋付染

審査員特別賞(6名の審査員が各1作品を選定)

池坊専宗審査員 選定:「Bon’s」 京都市立芸術大学 柴田 瑞希 さん

池坊専宗審査員 選定:「Bon’s」
京都市立芸術大学 柴田 瑞希 さん

石井聖己審査員 選定:「”裂”rd」 川端デニム製作所 川端 晃 さん

石井聖己審査員 選定:「”裂”rd」
川端デニム製作所 川端 晃 さん

上田元治審査員 選定:「CUP CHIRIMEN」 CIJIMU 臼井 勇人 さん

上田元治審査員 選定:「CUP CHIRIMEN」
CIJIMU 臼井 勇人 さん

SHOWKO審査員 選定:「明々」 齋田石材店 齋田 隆朗 さん

SHOWKO審査員 選定:「明々」
齋田石材店 齋田 隆朗 さん

鈴木修司審査員 選定:「バクトリア型カクテルボウル」 studio balance 大川 翔吾 さん

鈴木修司審査員 選定:「バクトリア型カクテルボウル」
studio balance 大川 翔吾 さん

渡邉ゆかり審査員 選定:「Blossom」 しつらへ 藤田 卓也 さん

渡邉ゆかり審査員 選定:「Blossom」
しつらへ 藤田 卓也 さん

社長賞(主催者による特別賞)

「御雛」横大路智也、横大路伸子 さん

「御雛」横大路智也、横大路伸子 さん

「ホログラム」 NIEI (にえい)さん

「ホログラム」 NIEI (にえい)さん

作品展示

作品展示1
作品展示2
作品展示3
作品展示4
作品展示5
作品展示6

審査を通じて選ばれた85点の入選作品を展示。優れた作品を展示しました。
会場では来場者による投票が行われ、「オーディエンス賞」が決定されました。
(投票期間:2月13日(木)~2月28日(金)、観覧券をご購入いただいた方に投票用紙を配布)

名称TRADITION for TOMORROW: KYOTO CRAFTS and DESIGN COMPETITION 2024-2025 展
開催期間2025年2月13日(木)~3月23日(日)
※休館日2月16日(日)、2月25日(火)、3月10日(月)
開催時間10:00〜18:00(入館は17:30まで)
※2月14日・15日は、19:00まで開館(入館は18:30まで)
会場京都伝統産業ミュージアム 企画展示室
料金有料(要ミュージアム観覧料)

作品展示

審査員|Judge

名前プロフィール
池坊 専宗
Ikenobo Senshu
華道家・写真家

京都に生まれ高校まで過ごした後、慶應義塾大学理工学部入学、東京大学法学部入学。 東京大学卒業時に成績優秀として「卓越」受賞。華道家元池坊青年部代表を務める。自分の生けた花を撮影し写真としても表現するかたわら、祈りの展示「MOVING」をJR京都伊勢丹で行う。東京国立博物館アンバサダー。講座「いけばなの補助線」や文筆、デモンストレーションなど様々な形で花を生ける意味を伝え続けている。信条は「光を感じ、草木の命をまなざすこと」。
石井 聖己
ISHII SEIKI
SEIKI DESIGN STUDIO代表
プロダクトデザイナー

京都を拠点に活動しており、国内外の様々なクライアントと協働し、戦略開発からアウトプットまで一貫したデザイン活動を行う。
iF DESIGN AWARD, Good Design Award GOOD DESIGN BEST 100, ほぼ日作品大賞 銀賞, James Dyson Award 国内最優秀賞, その他受賞多数
上田 元治
Ueda Motoharu
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
CCC アートラボ コンテンツ事業 グループリーダー

1997年、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社入社。本、映画、音楽といったコンテンツを、店舗での販売、レンタル、上映やイベントなど様々なかたちで提供する。2011年に代官山 蔦屋書店の立ち上げ、2015年には二子玉川 蔦屋家電の立ち上げを担当。以来、住まいの提案、子ども向け教育事業など、「生活提案」事業の開発に従事。
現在はCCC アートラボにて、出版、商品開発などアートを軸としたコンテンツ開発を手掛ける。
SHOWKO 株式会社スプリングショウ 代表取締役(SIONE 主宰)

京都で330年続く茶陶の窯元「真葛焼(まくずやき)」に生まれ、現在、陶磁器ブランドSIONE主宰。銀閣寺の近くに直営店をオープンし、活躍の幅を世界にも広げている。
また、他社の新規事業立ち上げや、ブランディング、工芸の哲学を活かしたコーチングなど人々の人生を心地よく幸せにしていく事業にも注力。著書に累計5万部(2023年6月現在)の『感性のある人が習慣にしていること』(クロスメディア・パブリッシング)他。
鈴木 修司
Suzuki Shuji
株式会社ビームス
ビームスジャパン クリエイティブディレクター

1976年生まれ。三重県松阪市出身、鎌倉市在住。1998年にビームス入社。
ショップスタッフを経て、“fennica”のMD(マーチャンダイザー)、B:MING by BEAMS”のバイヤーを担当。現在は“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクターに従事する。「ビームス ジャパン銘品のススメ」著者、「小学生からの都道府県おでかけ図鑑」監修。
渡邉 ゆかり
Watanabe Yukari
株式会社クオリティファースト
ブランドマネージャー

大学卒業後、㈱アミューズ 番組制作部で勤務。その後NHKに移籍し、社会情報番組部においてNHK総合「土曜オアシス」「萬田久子の流行見聞録」「とびっきり京都」など日本の伝統文化・工芸を扱うTV番組のディレクターを経て、2001年化粧品会社ドクタープログラム㈱取締役に就任。2011年から京都府 京都伝統工芸協議会アドバイザー・京ものデザインコンペ審査員に就任。
2012年化粧品会社㈱クオリティファーストを設立し代表取締役としてシートマスクカテゴリーで日本一の売上を記録後、オーストラリア移住。帰国後はブランドマネージャーとして復帰。

作品募集|Entry

「TRADITION for TOMORROW 2024-2025」 応募要項

募集テーマ

不易流行&温故知新

参加資格

  • 学生部門
    1. 全国の芸術系の大学・専門学校等の学生、大学院生
    2. ゼミ単位での応募も可能
  • 一般部門(作家・事業者)
    1. 京都府にゆかりのある、伝統工芸に従事する個人及び事業者
    2. 1.の方々と一緒に「ものづくり」に従事している個人及び事業者

※1.個人、企業、グループは問わない。
※2.国籍は問わない。

応募要件

下記の要件をすべて満たすもの。

  • 学生部門・一般部門 共通
    1. 過去に他のコンペに応募していないもの
    2. 「不易流行&温故知新」のテーマに沿ったもの
    3. 盗作でないもの
    4. 作品サイズ:縦・横・高さの合計が200cm以内、かつ重さが30kg以内
  • 学生部門
    1. 伝統的な素材・技法を用いて制作された現代のライフスタイルに沿ったもの
    2. 試作、3Dデータでの応募も可能とする
  • 一般部門
    1. 伝統的な素材・技法を用いて制作され現代のライフスタイルや流通、マーケットに合わせたもの
    2. 将来的に販売が可能なもの
    3. 大量生産ではないが、受注での対応等追加制作可能なもの

応募期間

2024年9月1日(日)~2024年11月30日(土)23:59

応募出品料

学生部門 2,750円(税込)
一般部門(作家部門) 5,500円(税込)

※応募出品料のお支払いは下記URLから手続きしてください。
  (支払期間:2024年9月1日(日)~2024年11月30日(土)23:59)

学生部門
<URL>https://mocad-shop.com/products/tradition-for-tomorrow-entry-fee-student-division

一般部門(作家部門)
<URL>https://mocad-shop.com/products/tradition-for-tomorrow-entry-fee-general-division

※お支払い方法の詳細
<URL>https://mocad-shop.com/collections/tradition-for-tomorrow-payment_method

応募方法

募集は終了しました

受賞者特典

  1. 賞金
    一般部門グランプリ 1名:100万円、学生部門賞 1名:30万円、オーディエンス賞 1名:10万円
  2. 審査員からのアドバイス
    売れる商品へのブラッシュアップ、販路開拓につながるネットワークづくり等を支援します
  3. 首都圏での展示会出展(予定)
  4. 京都府内イベントでの展示等(予定)
  5. 京都伝統産業ミュージアムでの展示

審査の重点ポイント

以下の点を軸に審査を行います。

  1. 伝統工芸の技術や感性が活かされているか(技術が活用されていれば応募可能)
    例:西陣織の技術を用いたテーブルウェア、錺金具の技術を使った食器等
  2. テーマに沿った作品であるか
  3. 提出した作品が一点ものでなく、追加注文に対して再現(制作)可能であるか

審査について

審査は3つの方法で行われます。主催事務局による書類審査を通過した作品・製品は、京都伝統産業ミュージアムで展示を行います。その会期中には審査員による審査会、来場者が優秀と認めたものに票を入れる投票審査が行われます。

  1. 書類審査
    • 日程:2024年12月中旬
    • 選考結果は、応募者全員にメールで通知します。
      (選考結果の理由については一切お答えできません)
    • 書類審査を通過された方は、以下の期間に作品を提出してください。
      – 提出期間:2025年1月27日(月)~1月31日(金)
      – 提出先:京都伝統産業ミュージアム
  2. 審査員による審査
    国内外で活躍されている審査員による作品審査を行い、一般部門の「グランプリ」と、「学生部門賞」を決定します。
    • 会場:京都伝統産業ミュージアム
    • 審査会日程:2025年2月12日(水)
  3. 展示来場者による審査(投票制)
    来場者の投票による審査です。京都伝統産業ミュージアムの来場者に1人1票のご投票をいただき、投票結果により「オーディエンス賞」を決定します。

スケジュール

内容日時・場所備考
応募期間2024年9月1日(日)~2024年11月30日(土)23:59
書類選考2024年12月中旬・選考結果は、応募者全員にメールで通知します。
(選考結果の理由については一切お答えできません)
・通過された方は以下の日程に、作品を提出してください。
作品提出2025年1月27日(月)~1月31日(金)
提出先:京都伝統産業ミュージアム
この日に提出が難しい方は、ご相談ください。
審査会2025年2月12日(水)
京都伝統産業ミュージアム
国内外で活躍されている審査員による作品審査を行います。
作品展示2025年2月13日(木)~3月23日(日)
京都伝統産業ミュージアム
観覧料(一般500円)が必要です。
※休館日:2/25、3/10
表彰式・交流会2025年3月20日(木祝)
京都市内(詳細は後日案内)
受賞者の表彰式及び交流会を開催します。

問合せ・申請書提出先

株式会社京都産業振興センター
(京都伝統産業ミュージアム)
〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9-1
京都市勧業館みやこめっせ地下1階
TEL:075-762-2670(10:00~17:00)
Mail:tft@miyakomesse.jp 
担当 吉澤、立石、安土、山崎