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Google Arts & Culture

こちらは京都女子大学と連携し、Googleの提供するインターネット上のプラットフォーム「Google Arts & Culture」で展開中のプロジェクト「Made in Japan:日本の匠」の一環で取り組んだものです。京都の誇る伝統工芸の一部をその歴史や魅力を写真・動画とともに紹介。日英対応であり、伝統工芸に関心のある世界の方々にインターネット上でお楽しみいただけます。

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(Google Arts & Cultureで所蔵品を見る)

ムービー

京都伝統産業ミュージアム / Kyoto Museum of Crafts and Design

京都伝統産業ミュージアム / Kyoto Museum of Crafts and Design

京の歴史と技を伝える伝統産業74品目を一堂に集め、体系的に紹介する国内でも有数の展示場です。各コーナーには実際の作品だけでなく、製作工程をわかりやすく解説したパネルや映像資料もあり、多種多様な伝統工芸の美と技の世界を身近に感じていただけます。

京都の近代化のシンボル的な地域である岡崎の地において、京都に根づく産業とその背景を紹介するミュージアムです。染織品から諸工芸品まで、京都市の伝統工芸品74品目を一堂に展示。詳しい解説から制作工程の映像に加えて、実際に触って体験できるコーナーや道具・素材の展示もお楽しみいただけます。現代のつくり手の活動も積極的に発信し、つくり手と使い手がともに伝統産業のいまを見つめ、これからを思い描けるような自由な交流の場を創出していきます。

CM

CM

京都市内の映画館で予告編とともに放映されました。
オンラインショップ 京もの専門店 みやび 取り扱い商品が紹介されています。

和本帖

和本帖

和本帖は俳句や和歌、語録や大切な記録、または絵画や旅日記等を留めるために生まれたもので、その形状は糸綴り本、平紐綴り本、芳名録、折りたたみ式画帖や集印帖、折手本、巻物等に分かれています。

京金網

京金網

京金網に使用する道具は、釘を打ちつけた台だけである。その釘に合わせて針金を編んでいく。何度でも針金をねじることができ、枠の中で好みの編み目を出せるのが手編みの持味であり、張り替えがきくのも大きな長所である。
昔ながらの台所用品のほか、近年では料理の器や小道具などに用途が広がってきている。

茶筒

茶筒

現在茶筒のほとんどが機械生産でできている中、一貫した手づくりの茶筒は130余の工程を経てできあがります。蓋を茶筒の口に合わせると自ずと閉まる緻密さは手づくりならではです。
地肌を生かした塗装のない銅製やブリキ製の「生地物」は茶筒本来の渋い美しさを持ち、使い込むうちに素材独特の色の変化を楽しめます。

京足袋

京足袋

戦前には35軒ほどあった京都の足袋屋も今ではわずかに数軒となったが、その優れた技術によって根強い需要をもっています。
生地には吸湿性のよい木綿が用いられます。伸縮性の少ない生地を用いて、しかも足にぴったりと添う足袋に仕上げるには、高度な熟練の技が必要とされます。

西陣織

西陣織

5~6世紀頃大陸から帰化した秦氏が伝えた織物技術は、平安建都(794)とともに官営の機織産業として繁栄します。西陣織の名称は、応仁の乱(1467~77年)後、戦乱を逃れていた織技術者たちが西軍本陣の跡付近で仕事を再開したことにちなんだものです。染めた糸を使って模様を織りだす西陣織は、伝統を生かしながら、常に新しい技術の開発を行ってきました。現在では、西陣で織れないものはないといわれるほど多様な織物を生み出しています。

京くみひも

京くみひも

京都でくみひもの生産がはじまったのは、平安建都(794年)の頃。武具の飾り、羽織のひも、帯締や神仏具など時代とともに様々な用途に使われ、発展していきました。京くみひもは丸台を使った丸ひもなど、基本的なものだけで約40種類、模様などバリエーションを含めると3千種を超えます。一つひとつに、歴史が育んだ京の美意識が表現されています。

京友禅

京友禅

白生地に、花鳥風月などの模様を染め上げる京友禅。その華やかさは京友禅の大きな特徴です。手描友禅と型友禅に大別されますが、手描友禅は、江戸時代中期(17世紀後半)に京都の宮崎友禅斉によって技法が大成され、友禅染の名前のもととなりました。型友禅は明治初期に京都の広瀬治助によって開発されたもので、模様を写し取った型紙を使って染める技法です。多くの工程を経てつくられる京友禅の華麗さは、わが国を代表する工芸品にふさわしいものです。

京小紋

京小紋

小さな文様を型染めする小紋染は、16世紀末にほぼ完成されたといわれています。上杉謙信、徳川家康が着用した小紋の帷子や胴服が現存していますが、武士の裃として多く使われ、のちに民間に広まりました。こうして渋い単色染めから出発した小紋ですが、京小紋は友禅染めの影響を受け、独自の発展を遂げます。絵画のような豊かな色彩をもったパターンが多く使われ、非常に華やかなデザインを特徴とするようになりました。

京黒紋付染

京黒紋付染

黒紋付染は、17世紀初頭に確立されたといわれています。江戸時代(17~19世紀頃)、武士の間でびんろうじという植物染料による黒紋付が愛用されました。染料に含まれるタンニンが刀を通さないほど絹地を強くし、護身用として使われたのです。現代、紋付羽織袴や女性の喪服などが国民の礼服となり需要は高まりました。京都の黒紋付染は、明治以降ヨーロッパの染色技術や化学染料の導入によって磨かれ、藍下、紅下や「三度黒」などの技法が確立されました。深みのある黒色が特色です。

京繍

京繍

もともと刺繍は、仏画を刺繍で表現した掛け物である繍仏から発展しました。平安建都(794年)の際、繍仏をはじめ貴族の装束や武具を飾る刺繍技術の技術者が組織され、京繍が生まれました。絹や麻の織物に美しい絹糸や豪華な金糸銀糸を使い、花鳥風月をモチーフとした図柄は写実的で、絵画のようです。表現方法も多彩で、現在使われているものだけでも30種類以上にものぼる繍の技法があります。

京鹿の子絞

京鹿の子絞

京都の絞り染めの歴史は古く、10世紀頃に宮廷衣装として用いられていた絞り染めが京鹿の子絞の原点で、立体感のある模様が子鹿の斑点に似ているためその名が付きました。現在では、京都でつくられる絹地の絞り染めを総称して京鹿の子絞と呼びます。複雑で精巧な柄構成が特徴で、疋田絞、一目絞など多様な技法に専門性の高い技術が伝承されています。

京焼・清水焼

京焼・清水焼

京焼・清水焼は、京都でつくられるやきものの総称です。高い意匠力と多彩な技術とが、「土もの」と呼ばれる陶器と「石もの」と呼ばれる磁器の両分野で、あらゆる種類のやきものをつくりだしてきました。雄略天皇の時代(5世紀後半)にはじまったとされる歴史は、17世紀中頃に野々村仁清が華麗な色絵陶器を完成させて一つの頂点を迎え、その後も尾形乾山、奥田頴川、青木木米といった多くの陶工が独自のデザイン・技法を生み出してきました。高度な技術力に基づいた華麗で雅やかなやきものです。

京人形

京人形

災厄を身代わりしてくれるものとして、また愛玩用として日本人の生活に深いかかわりを持ってきた人形。京人形は、平安時代(8末~12世紀)、貴族の子供たちの遊び道具であった「ひいな人形」がその起源だといわれ、今日では、浮世人形、雛人形、五月人形、御所人形、市松人形など多くの種類が作られています。頭、髪付け、手足、小道具、着付(雛人形)などに製造工程が分業化されているのが特徴です。技術の高さと、細部まで丁寧に仕上げる伝統が高く評価されています。

金属工芸品

金属工芸品

金属工芸は奈良時代(8世紀)に大陸から伝えられ、平安建都(794年)の際、京都にもたらされました。溶かした金属を鋳型に流し込んでつくる鋳金、鎚などを使って打ちながら作る鍛金(たんきん)、金属板に模様を彫る彫金といった技術があります。仏像や凡鍾(ぼんしょう)など宗教用具から、生活用品、武具の飾りなど様々な用途に広がりました。

京象嵌

京象嵌

金属に金や銀、赤銅などをはめ込んで、模様で装飾する象嵌は、シリアのダマスカスで生まれ、日本には飛鳥時代(6~7世紀)に伝わったとされています。平安時代(8世紀~12世紀)には技術の基礎ができ、江戸時代(17~19世紀)には京都の埋忠(うめただ)、正阿弥(しょうあみ)など刀やよろいなどをつくる職人が優れた象嵌を生みました。京都の象嵌は、鉄、銅、真鍮などの地金に縦横の細かい布目の溝を彫り、金、銀、銅などを鎚で打ち込んでいく布目象嵌を中心としており、繊細な美しさが特徴です。

京仏壇

京仏壇

仏壇は、仏像を安置する「厨子」が変化したものです。長い間貴族や武士階級のためのものであった仏壇が江戸時代初期(17世紀)に行われた宗門改めを契機に広く一般にも普及しました。京都は3千数百の寺院と百以上の各宗派本山があり、平安朝から続く仏教の中心地です。そのため京仏壇は、漆塗、箔押などの精巧な技術と格調を特色としています。木工(指物・木彫)・金工(錺金具)・漆工(漆塗・箔押・蒔絵)など専門性の高い技術を駆使した総合工芸品といえます。

京仏具

京仏具

京仏具は、8世紀頃、最澄、空海の時代から製作され、11世紀初頭に活躍した仏師定朝など優れた職人によって完成されていきました。寺院用、家庭用に大別され、宗派によっても異なる仏具には、仏像をはじめ宮殿、厨子、香炉、梵鐘、燭台など千数百という種類があります。仏具工芸は、諸本山を多数抱える京都の地で常に最高の品質を求められて発展し、全国へと伝わっていきました。

京表具

京表具

表具は表装とも呼ばれ、経や書画を鑑賞に適するように裂地や紙を貼って裏打ちする技術として、仏教とともに中国から伝わりました。その後、掛軸、ふすま、額、屏風、巻物、画帖などへと表具・表装の世界は広がりを見せていきました。最近では洋風建築の室内装飾へも進出しているほか、文化財の修復といった分野でも、その高度な技術を発揮しています。古くから芸術や宗教の中心地であった京都が育んだ、独特の工芸ということができるでしょう。

京漆器

京漆器

漆器は英語で「ジャパン」といい、日本の工芸品の代表格といえます。堅牢でしかも美しく肌ざわりのよい漆は、生活用具や装飾品の塗料として理想的で、もともとは中国から伝えられました。平安時代(8末~12世紀)の宮廷の漆器生産にはじまる京漆器は、貴族好みの瀟洒な仕上がりを伝統としています。室町時代(14~16世紀)には茶道の影響を受けた「東山時代物」といわれる名品が多くつくられました。塗りや加飾に様々な技法かあり、真塗りや華麗な蒔絵などか京漆器の代表となっています。

京指物

京指物

指物とは、板と板、板と棒、棒と棒とを組み合わせ、指し合わせる木工芸です。京都の指物は平安時代(8末~12世紀)の宮廷文化にはじまり、社寺、茶道文化へと、洗練された世界を対象に発展しました。京指物は、調度指物と茶道指物の大きく2つに分かれます。気品のあるデザインと、挽く、曲げる、組む、彫る、箍で締めるという精緻な技法に優れており、良材の美しい木目を生かす木地仕上げが特色です。

京版画

京版画

版画の技法は奈良時代(8世紀)中国から伝わり、摺仏、摺経など仏教の広がりとともに発展しました。その後京都の版画は、出版文化と強く結びついていきます。とくに江戸時代(17~19世紀)は仮名草子、浮世草子の挿絵に版画絵師が活躍し、江戸にも名をとどろかせました。井原西鶴の「絵本好色一代男」の挿絵は、京都の版画絵師、吉田半兵衛の作です。また扇面や団扇、さらに明治以降は日本画の木版本としても京版画の技術は高く評価されました。京都画派の木版本はその代表的なもので、海外にも紹介されています。

京竹工芸

京竹工芸

竹製品の歴史は古く、縄文時代にさかのぼるといわれています。京都の竹工芸品は平安時代(8世紀~12世紀)にはじまったもので、茶道具や華道用具そして室内装飾品など、幅広い用途に用いられています。いずれも茶の湯文化と深い関わりをもち、桃山時代以降、技術的に、また産業としても大きな発展をとげました。京都の竹工芸品の特色は、恵まれた京都の気候風土に育まれた良質の竹材を用いて、竹そのものの持ち味を十分生かす高い技術にあります。

京扇子

京扇子

扇子は、日本で生まれ中国やヨーロッパにまで伝わった工芸品です。京都はその発祥の地だといわれています。平安時代初期(9世紀頃)からつくられはじめ、16世紀頃には現在のような技法が確立されました。茶道、香道、舞踊などの文化が花開いた京都だからこそ発達した工芸品だといえます。京扇子には非常に多くの種類があり、形状、素材など用途に応じた美のかたちが追求されています。木板を束ねた板扇と竹を骨にして紙や絹を貼った貼扇とに大別されます。

京うちわ

京うちわ

日本のうちわは、そのかたちから中国系、朝鮮系、南方系の3つに大別できます。京うちわは、南北朝時代(14世紀)に伝わった朝鮮団扇の流れを汲み、細骨を1本ずつ放射状に並べてうちわの面を作り、後から柄をつけた「挿柄」の構造か特徴です。「御所うちわ」とも呼ばれ宮廷でも使われただけに、上質の嵯峨産の竹を使い、柄には漆に金彩といった優美な細工がほどこされています。うちわの面の彩画も日本画のような完成度があり、美術工芸品としても賞賛されています。

京石工芸品

京石工芸品

古代の古墳文化にはじまるともいわれる石造文化は、仏教伝来とともに大きく発展していきました。なかでも京都は、比叡山麓、白川の里から良質な花崗岩が産出し、また鋭い美意識を持った茶道文化の影響を受けたこともあって、非常に洗練された石工芸技術が育まれました。過去の名品は「本歌」と呼ばれ、伝統的な技法で現在もつくられています。

真田紐

真田紐

真田紐とは、京指物の桐箱などにかけられた紐のことです。かつては刀の下げ緒や柄紐に使われていました。自然の草木で染めた糸を使って、織物を織る手法で美しい模様がつくりだされます。栗の皮で茶色、くちなしの実で黄色、紅花の花で赤、紫根(しこん)で紫など、使われる草木は約70種類にものぼります。長い歴史を誇る最少の小巾織物で、くみひもとはまたちがった味わいのある京都ならではの工芸技術といえるでしょう。

和ろうそく

和ろうそく

日本のろうそくは和ろうそくと呼ばれ、京都を中心として発達しました。和ろうそくは、和紙に蘭草の髄(ずい)を巻いて芯をつくり、ハゼの実から採ったロウを塗りこめていきます。いかり型と棒型がありますが、いずれも細長い形をしています。植物性の原料のみを使っているため、油煙が少なくきよらかな炎が特徴です。仏教など宗教的な行事に使われるほか、近年お茶事で夜話が復活したのに伴って、数寄屋ろうそくとしての需要も高まっています。

京和傘

京和傘

京都の傘づくりの歴史は、室町時代(14~16世紀)につくられた朱塗りの傘が始まりとされています。自由に開閉できる現在のような傘は、江戸時代(17~19世紀)からつくられるようになりました。高い技術力と優雅な仕上げ、そしてロクロ作りから仕上げの漆かけまでの一貫生産を大きな特徴としています。番傘、蛇の目傘(じゃのめがさ)のほか、現在はさしかけなどの神事、仏事、茶事、また店舗装飾用として珍重もされています。

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