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感苔計画 ━━ 京都工芸、現代の感性で越境する

无侘无寂
[ wú chà wú jì ] ウー チャー ウー ジー
‘wabizu-sabizu’ わびずさびす

本プロジェクトは、日本の美を映す鏡として大陸へ渡る試みである。

侘び、寂び、傾(かぶ)き。陰影や静寂も、都市的な華やかさも互いを排するものではなく、この国の豊かさを支える両輪だった。代名詞ともなった「侘び寂び」という美意識に宿る洗練の根は、どこに由来するのか。

古来より、私たちは大陸に学び、やがて独自の感性を磨いてきた。文人趣味に煎茶の風雅、そこには渡来した美術を愛でる眼差しがあり、今を生きる私たちもまた、漢文を学び、その余韻を受け継いでいる。

画一化しつつある“日本的美”に対し、自ら問いと新たな解釈を持ち帰るために。京都から再び中国へと渡ることで、これまで見えなかった景色に辿り着けるのではないか。

Art Collective Ochill
キルタワタル
京菓子司 金谷正廣 6代目
金谷亘
六青
清水宏章
CCCアートラボ
上田元治